故郷の詩

メーカー Waffle
突然の地震と大津波に襲われたラット島…貧しくとも穏やかな生活を消し去ってしまいました。

島の青年カルトは決心します。「妹のルルホは僕が守る。そしていつか必ずラット島での生活を再建するんだ…」

…ですが島の農作物は津波で流され、塩を含んだ土が作物を枯らしてしまいます。

何とか災害を生き延びた島人達もラット島での生活をあきらめて、他の島へ移住していってしまいました。

残されたルルホとカルトは…

(公式より抜粋)

かなりの毒舌を含んでいるためにこのメーカー、作品を好んでいる方はご閲覧をご遠慮していただけたらいいかなと思っております。









島の復興という目的のために街に行き仕事をする。そしてその稼ぎを島に残ったルルホに送金するというSLGゲームです。

シナリオ面では日常の描写がたまにしか描写されず、ヒロイン同士の掛け合いが少ない印象がありましたね。個別ルートに入ってからも主人公とヒロインの2人のみ(他ヒロイン以外はでてきますが)で話が進んでいくことが多く、攻略ヒロイン以外ヒロインの印象が薄くなりがちですね。

さて、肝心のSLGパートなんですが…

全く持ってつまらないです。

どの行動を取るかを複数の選択肢(仕事、ヒロインの好感度を上げる、etc…)の中から選択するものとなっています。そしてその作業を数年間(行動は1週間単位で決定)続けるものとなっているので途中から単純作業の繰り返しになりつつあるのもどうかと思いましたね。途中で飽きてしまう可能性は高いのはないでしょうか?EDを見るのも攻略対象キャラのイベントを全部果たさないといけなかったりするので無駄に年数を重ねていくことになりますし。2周目以降は攻略後の能力を引き継いでプレイできるので、主人公の育成や資金を貯めるのには苦労しませんが、スキップをし続けても個別ルートに入るのに1時間半、CG回収に3時間ほどかかったりとホント苦痛でしたよ。

そしてヒロインの好感度を上げるのもSLGパートで決定されるので各ヒロインのルートに入ることは簡単にできるのですが、いつ主人公に好意を持ち始めたのか、そしてその気持ちがどのように大きくなっていくのかといった心理描写が表現されていないので自分だけ置いてきぼりをくらったような気分になりましたよ。に前述したように日常パートがあまりありませんからホントいつの間に?といった感じになりますよ。

ただこのように荒が目立つSLGですが、システム面ではかなり親切な作りになっていたのが驚きでしたね。攻略方法のチュートリアルや各ヒロインのイベントの起こし方などが詳細に説明していたので、攻略が結構難しいかったので大変便利に感じましたね。
…システム面でENTERキーが文字消しだったが唯一の不満点でしたが('A`)

音楽に関してはOPとBGMとなっており、OP曲は優しい感じの曲調でしたね。BGMは途中からスキップしっぱなっしになるからほとんど覚えてませんね。

絵に関して言うならかなり特徴的な絵ですね。永遠のアセリアのような感じのタッチで描かれていましたよ。この絵は好き嫌い分かれそうだなぁ…。

Hシーンに関してはシチュエーションが少なく、フェラさせるだけなどと回想数を無理やり増やした感じはありましたが、数だけは結構ありましたね。ただこの絵で実用的がどうかは…
「永遠のアセリア」のHシーンが実用的あると言える方ならいいのではなのではないでしょうか?

正直なところSLGとしてのおもしろみがあまり感じられませんでしたね。またキャラの魅力や心情の変化もいまいちなためシナリオゲーとしてもいまひとつな感じな印象でしたね。




キャラ別紹介

・メイリン…ツンデレで仕事が出来る姉御タイプ。このルートは2度ほど試したのですが入ることができませんでしたね。条件を満たしているのにもかかわらず話が進まないとか詐欺だろ…('A`)

・キュウト…お姉さん系キャラ。主人公をからかってきます。しかし、からかっているのは素直になれないからということであり、主人公や母親の生き方を見ることによって自分の本音を言えるように成長するといった感じの話となっています。ただ…
母親がきっかけと書きましたが実際あんまり母親いらないのではないかと思いましたけどね('A`)母親が素直に生きていると言ってはいるものの態度でそのように表していませんでしたし…。むしろ母親は病気で倒れただけじゃんと言いたくなりましたね。

・パレット…語尾が「ですぅ」というのが特徴的な元気+ドジ娘。最初はローゼ○メイデンの翠○石かと思いましたよ(何
パレットを幸せにするための兄の行動と、その行動から大切に想われていることに気づいていない彼女が、相手の想いに気づき兄と和解すると言った感じの話ですかね。
想われているからこそ待たされるという「守られる」立場の気持ちと、相手の幸せのための「守る側」としての気持ちがよくできていたのではないでしょうか?ただ…

主人公いらないとは思いましたけどね。

気持ちのズレをパレットの兄であるファンドが、ルルホを「守る側」という同じ立場にある主人公が気持ちを代弁して分かりあうだけでしたからね…。その割りに主人公がおいしいところを持っていっている(Hする)ようにしか感じられませんでしたよ。ファンドさん残念!(何

・マウア…酒場の看板娘(?)。このルートだけはサブキャラとの絡みが多くなっており、たまにある日常の描写が唯一楽しいものとなっていたように感じましたね。
このルートではファンドがマウアに惚れていて、その仲を取り持つようにしていく中で主人公が自分の気持ちに気づいていくものとなってますが…

ファンドが悲しくて見るに耐えられませんでしたね(´д⊂ 

自分が好きであるということ気持ちにも気づかないような主人公なんかに、マウアを取られる姿はかわいそうの一言でしたね。パレットルートでもうまい具合に引き立て役になってるしホントかわいそうなキャラですよ…。

・ルルホ…島で主人公の帰りを待つ妹。攻略が時間かかったなぁ〜ぐらいしか印象に残りませんでしたよ(ぉ

…まぁすべてのキャラにおいていえることは、SLGであるためそのキャラのことがよく理解することが難しく…

キャラに感情移入がしがたいために、話の内容が薄く感じられましたことでしょうかね。

シナリオ CG 音楽 Hシーン 私的満足度 総合
10 15 10 15 C 50