メイでぃ!〜ご主人様は同級生〜

メーカー Disabel
主人公「美間作はじめ」」は、心の荒んだ男の子。早くに資産家の両親をなくした彼は、持ち前の優れた知性で、ITビジネスを成功させ、相続税もすでに支払い済み。
さらに、お目付け役の美人秘書を登記上の経営者とし、裏から操ることで企業を幾つも経営、利益を上げている。
その上、飛び級で進学。猫をかぶり「かわいい男の子」として学園に通っているが、つまらない毎日に退屈している。しかし、ある日、彼の日常に劇的な変化が訪れる。

経営破綻した中小企業の特許目当てで借金を肩代わりしたが、そこの経営者の三人の娘の行き場がなく、どうしたものかと美人秘書から相談を受けたのである。
風俗ででも働かせろ、とのはじめの意見は、「美間作家の当主たる発言とは思えません」とお目付けでもある秘書がピシャリ。ちょうど先月家政婦がやめたので、この家に家政婦として雇ったらどうかと秘書の折衷案を採用。

やってきたのは一美、双葉、三代の美少女三姉妹。一美は長女ながらもオットリしていて、物静かな美少女。次女の双葉は、ツンツンして主人公を疑心暗鬼の目でしか見ない少女。三女の三代は、明るくて活発な少し不思議な女の子。

メイドとして一緒に暮らす事になった個性豊かな三姉妹に翻弄されていくうちに、孤独と退屈しかなかった、はじめの周囲に少しずつ変化が…。

(公式より抜粋)

シナリオでは各話がチャプターごとに区切られているため、毎回の話がイベント的要素を含んでいるものとなっているためにつまらない描写というものはほとんどないのが特徴的でしたね。特に体育祭、文化祭、祭りなどといったイベントが立て続けに起こるためにプレイヤーに飽きというものを感じさせませんでしたね。
そして主人公とヒロイン達との掛け合いというものも見ていて楽しいものでしたよ。お金至上主義の主人公がなんだかんだでヒロイン達に振り回されている様子は見ていても面白くできていました。また口では金が一番といいつつも、金の力ではなく自分でなんとかしたり、挑発されると熱くなったりと主人公の子供っぽい一面が見られたのはホントよかったです。
そして面白いと感じたのはやはりその主人公という個性が魅力的であるのが一番の要因ではないかなとは思いましたね。

ただそのチャプターごとに区切っている事によって、心情の変化というものが飛び飛びになっている気がしましたね。各キャラがどのように主人公に惹かれていき、また主人公が各ヒロインに惹かれていく様子などの細かい描写はあまりされず、いつの間にか好きになっていたというような印象を受けかねないような流れになっていましたよ。
また主人公の人間的成長があまり見られないというものもどうかとは思いましたね。最初からの選択肢次第では金の力を頼らずに行動することが出来るために、主人公が徐々に「自分の力で行動する」といったようなことの様には感じられず、成長するという意味ではそんなに濃い描写ではなかったのはどうかと。話の設定自体は面白く出来ていたのにも関わらずこれではもったいなかったように感じますね。
主人公が金至上主義に変わったきっかけの説明が突然すぎる、そして簡素であるというのもどうかと。ネタバレを避けるために書きませんが、まさかプロローグにて重要と思わせていたことがたったの20行ほどの説明で終わってしまうなんて…。またそれを聞いたヒロインに大した影響を与えていないものとなっているようにも感じられ、もうちょっと細かく説明してほしかったのはありましたね。
そしてこの作品をプレイしてもっとも衝撃を受けたのは…
最後の展開に持っていくまでが全くといっていいほど同じ展開であるということですかね。最終話にて主人公といたいという気持ちに気づくという展開になっているのですが、その展開の持って行きかたがどのヒロインも同じであり、その後の話がちょっと変わるだけという展開であったのは…。

他に微妙であった点としてはちょっとした謎解きが用意されているのですが正直難しすぎるというのがちょっと…。答えが分かるのなら簡単にできるのですが、答えるまで次に話は進まないというものになっているために、否応なく解く事に力を注ぐ事になります。しかもあんなの考えても分からないって…といえるようなものであったために、普通にプレイしていたらまず分からないとは思いましたね。私は攻略サイトで答えを見たから分かりましたが、自力だと攻略できる気はしなかったです。
他にも主人公の行動場所選択でMAPを切り替えなければならなかったり、実質選択肢が2個ほどしかなかったりと言ったのも気がかりでしたね。

絵に関しては、立ち絵、イベントCGともに綺麗に仕上がっているように感じましたね。ただ、全てのキャラがやや幼く見えるのは気のせいかな〜とは思いましたけどね。

音楽に関してはいたって普通と言った感じ。OP曲が用意されているのですが、それもいたって普通と言った感じでしたね。作品とはずれていなかったのでホント普通…。

Hシーンに関しては正直抜きゲーとしてのテキストのエロさ、尺の長さというものは用意されておらず実用的とは言いにくいものではないでしょうか。どちらかというとHシーンは付属的なものとして捉えたほうがいいかもしれませんね。またHシーンがあるキャラの選択にもどうかな〜と思う点がありましたよ。それは、サブキャラである委員長と担任の先生のHが用意されているにもかかわらず、秘書とのHシーンは用意されていないというところですかね。また委員長と担任の先生のH回数が2回と攻略対象ヒロインとあまり変わらない量のHシーンが用意されていたのもどうかな〜と思いましたね。この2キャラに魅力はあまり感じないと思ったので、それならば他のヒロイン達のHシーンを増やして欲しかったという感想ですね。ただ一美と三代とでの3P、姉妹全員との4Pを用意しているのはさすがだな〜と思いましたね(ぉ 
まぁエロ描写は薄いのはかわらないんですけどね…。

作中のキャラと設定自体は面白かったと思うけど、それが十分に生かせていない、説明しきれていないといったように感じましたね。主人公の成長していく様子や、ヒロイン達の心理の変化などを上手にかけていたら良作であったとは思いましたね。まぁいたって平凡な作品と言った感じですかね。




キャラ別紹介

・一美…三姉妹の長女。裁縫とか細かいことが得意。将来は小説家になりたいなどといっていたのですが、EDにてご都合主義の様に夢はかなえられてました。
このキャラに言えるのではないですが、攻略可能キャラの主人公へ惹かれていく様子、また主人公のどこに興味を持ったのかなどが描写されていないために、かなり薄いシナリオであるように感じましたね。

・双葉…三姉妹の次女。ツンデレ要因。一美と書きたい内容は同じですね。展開がほとんど同じなので描写が薄い!
…この一言に尽きます。

・三代…三姉妹の三女。料理が得意。このキャラも上記2キャラと全く同じ事が言えます。以上。

・水越 文実…主人公のクラスの担任でドジキャラ。なぜか主人公の性欲処理を行うキャラとなっていました。登場していきなりそうだったのでなんでそうなったのとかは一切不明だったのであせりましたよ。

・神崎 絵美梨…通称委員長。漫画部(仮)の部長を務めている。自営業の両親を持っていて、その店が潰れそうとなったときに主人公が遠まわしに助けることになるのですが、すると自ら勝手に主人公の奴隷(?)となってしまいます。どう考えても主人公に好意を抱いているようには見えないので、作品の趣旨(大切なのは金じゃない)から考えるといらないんじゃないかな〜と思いましたね。金でこのキャラが主人公に惹かれたように見えましたしね。

・榊原 真理子…魅力的なキャラにもかかわらずHシーンがない不幸なキャラ。彼女がいなくなったときにあせっているときの主人公は、強がっているだけの自分というものを認め弱さというものを見せたときの様子この主人公といものにはかなりなじめましたね。

シナリオ CG 音楽 Hシーン 私的満足度 総合
10 20 15 15 C 60