もしも明日が晴れならば

メーカー ぱれっと
主人公、鳩羽一樹にとって、野乃崎明穂はかけがえのない人だった。

ずっと家族同然に暮らしていた居候の女の子。

夏のはじめに告白をして一樹の恋人にもなってくれた女の子。

これからずっと、幸せな思い出を築き上げていく予定だったのだ。

だが、そんな彼女は病に倒れ、あっけなくこの世を去ってしまう。

その出来事はあまりに突然で、いなくなった少女はあまりに大きな場所を占めていて…。

残された者達は、泣くことさえも忘れて、ただ途方にくれるばかりである。

それから数ヶ月の時間が流れ、彼等がようやく立ち直りかけた季節…。

明穂は何の前触れもなく、この世に舞い戻ってくる。

「思い残すことがあったから」

そんな言葉と共に微笑む、ひとりのゆうれいとして。

(公式より抜粋)

死んだはずの期限付きであってお人が戻ってくるのならそれはすばらしいことですね。しかし、それは再び

別れが来るということでもあります。もしそのようなことがあるのならば、本当にうれしい?

それとも2度目の別れの絶望を味わうだけなんですかね?

この作品では死生観をそれほど重く扱っているのではなく、彼女がいる人を好きになってそれを譲るといっ

た過程にある

ドロドロな感情がメインです(ぉ

実際に好きな人に彼氏がいたら当然ながら嫉妬しますよね?そのような嫉妬や憎しみから来る台詞や、その言った台詞に対する後悔や葛藤などがすごいよく表現されています。特につばさの台詞には恐怖すらおぼえましたよ(ぉ

音楽は落ちついた雰囲気の音楽で、すべていいできていましたが、OP,EDよりも挿入曲の「凪」の方が個人的には気に入りましたね。

絵はやはり綺麗+かわいいという感じです。ここまですごい絵が描けるのはやはりくすくす氏しかいないと思いますね。また立ち絵も後ろ向きなどもあり様々な種類があります。立ち絵だけで楽しめますよ。

死生観を扱っている作品を期待しているならそこまで期待はできませんが、ドロドロの感情の果てにある

素直な気持ちの理解、また潔さといった感情が生まれていく様はすごいよかったです。結局は主人公が

未練たらたらじゃなかったらこの話はなかったんだなぁ

と思いましたね。




以下キャラ別紹介(お気に入りのみ)

・野乃崎 明穂…メインヒロインであるけどゆうれいです。ほとんどの個別ルートにも絡んできます。まぁゆ うれいだけど主人公の彼女ですからねぇ。明穂ルートでは結局…

生 ま れ 変 わ り で す か !

とご都合主義な展開でしたね。まぁキャラ自体はよくできているので勿体ないシナリオでたね。

・野乃崎 つばさ…明穂の妹。やたら不運です。まぁ一番の不運なのは明穂が帰ってきたことかな…。明穂が生きている時から主人公が好きだったので、明穂が死んで少し喜んでしまったことで悩んでます。しかし、生き返ってきたときに彼女顔している明穂に対して内心すごく嫉妬しています。そして嫉妬のため「もう死んだんだから帰ってこないでよ!」とまでいいます。嫁姑問題にドロドロです。しかし、最後の最後で明穂がつばさに主人公を譲るときはちょっと泣きましたね(ぉ 主人公を譲るだけという単純な話であるにもかかわらず感動できたのは心理描写がよくできていたのと、つばさが自分に自信をもつという成長があったためですかね。まぁ…

つばさかわいいよ。つばさ。

シナリオ CG 音楽 Hシーン 私的満足度 総合
20 25 20 20 A 85