車輪の国、悠久の少年少女

メーカー あかべぇそふとつぅ
前作である「車輪の国、向日葵の少女」のファンディスクとして出された作品。その内容としては法月の過去、各ヒロインのアフターストーリー、非攻略キャラのHシーンや詳細設定といったものとなっています。

まず法月の過去の話としては、前作である「車輪の国、向日葵の少女」と話がかなり似通っているものとなっています。みぃなと法月の出会いが賢一となっちゃんとの出会い方がほぼ同じように、序盤の展開から反乱を企てて失敗し、最後の地下牢に閉じ込められるといったような流れはほぼ一緒であったように感じられましたね。ただ最後の展開だけが大きく違っていました。
賢一は権力に屈せず進みヒロインを助けながらも信念を貫き通し、法月は権力に屈してヒロインを助けるといった「進む」と「止まる」という点で大きく異なっていましたね。
正直言って法月の行動もありかな〜と私的には思いましたよ。大切な人を助けるために自分の信念を曲げた法月はまったくといっていいほどかっこ悪くありませんでした。むしろかっこよかったですしね。
そして前作の続き的に描かれている描写がめちゃくちゃかっこよかったです!前作の続きとして描かれるところでは、賢一の最後まで信念を曲げずにした姿に触発され、強制収容所から賢一の母親代わりであるみぃなを助けようとした行動はホントすごかったです。
警察に囲まれて法月の特別高等人の試験監だった法月アリィに「そこをどけ豚ども。これから私は最愛の人に会いに行かなければならないのだ」は感動しましたね。車輪というルールに順次することに納得できていなかったころの昔の法月に戻った姿は涙なしでは語れません!(何
前作での最後の法月の取った行動、その後と話が一本につながった感じであり物語の補間という意味では十分な役割を果たしていたと思います。

そしてヒロイン偏。正直なところアフターストーリーという名目でイチャイチャしてるだけのものが多くなっています。まぁそれが目的でもあるので文句はありませんが、さちのアフターストーリーだけは前作のエンディングの前の話を描いてるものであり、アフターストーリーという感じはしませんでしたね。…Hシーンでは満足させてもらいましたけどね。
またファンディスクであるために面白おかしく作られているように感じられましたね。キャラのイメージを壊さずにうまいぐあいに面白く出来ていましたね。ただどのルートでも主人公はヒロインのサポートといって働いている様子はありません(ぁ

Hシーンでは前作のヒロインが各3回(+α)づつ、法月偏のみぃなが1回、前作の冒頭で殺されたキャラである南雲えりが1回となっており、前作を上回る量のHシーンが用意されています。どのHシーンでも十分にエロく、実用的であると思えました。特にプレイヤーが賢一という名前であるならばホントに楽しめるかと…。

前作の車輪を楽しめたのなら是非プレイしてもらいたいと思える作品。法月シナリオをプレイするのみでも十分楽しむことが出来ると思います。



キャラ別紹介はファンディスクなので割愛させてもらいます。

シナリオ CG 音楽 Hシーン 私的満足度 総合
20 25 20 25 A 90