メーカー | TJR |
生まれて初めて乗った船 僕、御門明(みかど あきら)は小さな島へ降りた 見たこともないような島の町 見たこともないような青い空と 見たこともないような青い海と そして 見たこともないような変な仲間…… 船の上で出合った同い年の大家さんに、家まで案内されて日傘に隠れてしまいそうな、日本人形のような小さな女の子と 変な連中に囲まれて、僕はどうにか文句を言う Tangent : 無関係な物語 「僕は君らと無関係 接するところは何もない」 一人がいい 通じているのかいないのか 「行こう!」 「話そう!」 「遊ぼう!」 一緒に!! ……気がつけば、僕は皆と歩いている tangent : 接する事 触れ合う軌跡 山から吹く風 海から来る風 その眩しさに目が眩みながら、僕はどうにかそれを掴む 背中を押されて踏み出した、眩いばかりの光の中で 僕が掴んだのは誰の手だろう? (公式より抜粋) HOOKの姉妹ブランドとして設立して出す処女作。 シナリオではまず各キャラがよかったと思いました。個性ということで考えるとここまでバラバラかつ特殊性(水に濡れると元気になる、イギリス人)を持ったキャラが出てくる作品は珍しいと思いましたよ。その中特に気に入ったのは「鬼兵衛」でしたよ。全てのルートにおいて彼が絡んできますし、彼の発言は主人公を後押しするものであったり、また彼の行動が主人公の助けになるというように発言、行動すべてかっこよかったですからね。また他のキャラ達も主人公を助けたりすることでこの作品のコンセプトである「人との繋がり」というものを表せていたように感じました。 ただ共通ルート的なものでは話がそれほど面白くないように思えましたね。先ほども書いたようにキャラ同士のからみが少ないために、主人公が狙っているヒロインをストーカーする→主人公とそのヒロインとの他愛ない会話→一日の終了という流れがほとんどとなっているために面白みに欠けるものとなっているように思えましたね。その他愛ない会話もつまらないものが多かったために序盤はかなり暇かもしれないです。 まぁこれは好き嫌いが分かれるところではあるとは思いますが、恋愛というその惹かれていく様子や相手が自分に興味を持っていくというシーンがあまり描写されないままに付き合いだす〜と言ったものが多くあったように思えましたね(やや、砂城、ゆきんこルート)。確かに普通の生活の中でいいな〜やかわいいな〜など思い、他愛ない会話を繰り返していくうちに告白するというのはもっとも普通な恋愛といえると思います。ただプレイヤーは主人公とシンクロしていないとその様子は分からないものであり、シンクロしてないプレイヤーだったら主人公がとあるイベントにて惹かれたことはなんとか分かるけど、何でヒロインが主人公のこと気に入ったの?というような感想がでてくるんじゃないかなと思いますしね。 絵に関してはやや幼い感じの絵となっているように感じましたね。特にHCGにおける幼さなんてホントやばかったです。ただイベントCGの枚数はそんなに多いわけではなく(Hシーンを覗くと各キャラ16枚ほど)、立ち絵の変化もそんなに多いというわけではないので面白みに欠けるものであるようには思えましたね。一枚一枚の質は十分満足でしたけどね。 音楽に関してはいい感じかな〜と。OPムービーもほどほどと言った感じで取り立てて感想はないですね。 Hシーンに関しては各キャラ回想が2個となっており、それなりにエロく作られていました。尺がそこそこに長く実用的といえば実用的ではないかな〜といったところですかね。 HOOKの姉妹ブランドとして出した作品はHOOKの作品よりも上手に作られているんじゃないかな〜と思えた作品(かなた、砂城ルートのみですが)。まぁ言っちゃえばよくある萌えゲーといった感じなんではないでしょうか?とりあえず言いたいのは… ・やや…このルートでは恋愛描写が一番薄いと思えるような設定でしたよ。ややが以前から主人公のことを好きであるという設定のために、惹かれあう様子や恋愛的な描写がほとんどありません。あるとしても主人公が自分ってややのことが好きかな〜とちょっとだけ悩む時だけでしたしね。まぁ告白の仕方も合鍵を渡すというというものであり、これが告白の代わりなのかと分かったのはこの後のことでしたし…。ややヘタレの主人公のように思えましたよ。 ・ゆきんこ…病弱な子。とある理由から自分の体にコンプレックスを持っており、そんな体じゃ自分は主人公とは付き合えない〜というまぁこれもよくある萌えゲー的な展開。ゆきんこが自分に自信を持つようになり主人公と分かり合えるという展開もまぁふ〜んと言った感じですかね。正直あまり印象に残りませんでした…。ちなみにこのルートの主人公もややヘタレです。 ・かなた…不良娘。単に心を開かなくなったということだったんですけどね。 ・砂城…普段は内気ですが水に濡れると元気になるという謎の特性を持った娘。 ・先輩…砂城の幼なじみにして主人公の先輩。プロローグにてしっかり出てくるし、OPムービーにもちゃんと紹介されているにもかかわらず… ・鬼兵衛…一番のお気に入りキャラ!すべてのルートにおいて彼が主人公に助言や手助けをするのですが、そのフォローの仕方がものすごくかっこいいです。ややルートでは「例え勘違いしたとしてもお前があいつを好きなのは間違いないだろ?」といった発言をしたり、砂城ルートでは何も言わずに主人公を助けてくれたりと… |
シナリオ | CG | 音楽 | Hシーン | 私的満足度 | 総合 |
13 | 20 | 15 | 20 | B | 68 |