欲情ペットライフ!!
メーカー | しらたま |
朝。通りを挟んだ向かいに建つ家の、玄関の鍵を開けた。靴を脱いで家に上がり、迷わず階段を上る。 「ユウナ、起きてる?ユウナ」 一つの部屋の前でノックと呼びかけを繰り返す。反応はない。 ボクはため息をついてドアを開けた。甘い臭いが鼻腔をくすぐる。部屋の奥に置かれたベッドの上には、金髪の女の子が横たわっていた。 朝日を浴びて黄金色に輝く長い髪と、整った顔立ちがあまりにも綺麗で、思わず触れるのを躊躇してしまう。でもボクにはやるべき事がある。意を決して少女の眠るベッドの脇まで歩み寄った。 「ユウナ、起きてよ。早くしないと学校に遅れちゃうよ?」 ゆさゆさ。 呼びかけながら、少女の蚊帳を軽く揺する。何百回と繰り返された行為。 「んん……」 少女の眉が歪む。目覚めが近い。再び眠りにつく前に、一気阿成に起こしてしまおう。 「ユウナ、ユウナってば」 ゆさゆさゆさゆさ。 パチリ。ユウナの目が開いた。 「…………」 霞のかかったうつろな瞳。やがてそれは徐々に焦点を結び、僕の姿を映し出す。そして…… 「そんなに強く揺さぶったら、頭悪くなっちゃうじゃないッ!!」 「へれぶんっ!?」 寝起きであることを全く感じさせない鋭利な踵落としが、ベッドの上から僕の頭上にに降り注いだ。 「お……おはよう、ユウナ……がくっ」 ――今後も何百回となく繰り返されるであろう行為。これが僕の……遊佐正宗の朝の日課だった。 (公式より抜粋) まずシナリオではメインヒロインであるユウナにいじられるという感じの流れになっています。これは全てのルートに共通している事といえますが、どのルートにおいてもユウナの存在があります。そして何らかの形でユウナがルートに絡んでおりメインヒロインであることの印象を受けますね。…まぁ容姿とキャラの扱いから見てもすぐ分かりますけどね。 絵に関しては立ち絵とイベントCGの絵に違和感もなく、背景とも合っていたように感じましたね。ただ日常シーンでのイベントCGの枚数がほとんどないのがやや不満ですね。いじられる主人公という設定だからそのいじられてる様子のCGがあればいいのにな〜とは思いましたよ。 音楽ではBGMしか用意されていませんでしたが、別に普通といったところでしょうか。ただ商業作品であるならやっぱりOPとか用意されていたほうがいいんですけどねぇ。 Hシーンでは量に関してはさすがとしかいえないような量がありますね。ただ量とは反対に尺の短さはどうかと思うようなできでしたね。尺の短さのせいで実用的とは言いがたいところです。 タイトルから連想するような「主人公がMであり、ヒロインにペットのような扱いを受ける」という話ではなく、いたってよくあるツンデレキャラがメインの萌えゲー的なものの様に感じましたね。ただ主人公の立場(キャラ)がいじられている事に満足しているという点では珍しく、主人公の性格があまり好きなタイプではなかったですが結構楽しめる作品でした。 ・水無月ユウナ=モードレッド…どう見てもメインヒロイン。金髪のツインテールでクォーターとどう見てもツンデレです。彼女のルートでは相思相愛な二人が、強気な彼女といじられる主人公とがやや変な形ではあるが結ばれるという話になってます。元々彼女の悲しさを埋めるために彼女のペットとなると決心した主人公ですが、それが彼女がいないと何も出来ないようになってしまうというある意味ヘタレのような性格になってしまいますが、彼女も主人公をペットの様に扱う事ということで依存しているとなっているために、このような変則的な恋愛というものが成しえているのではないでしょうか。 ・斉藤 真美…このルートでは作中に考えられるいじられる主人公という通常のルートとはかなりかけ離れたものとなっております。確かに流される主人公というものには変わりありませんでしたが、主人公とユウナとの関係を否定し、先生が主人公を自分のものにしようとします。そしてその事をユウナに伝えるとユウナが先生を捕まえてレイプ的なことをして教育する(ルート次第では先生とユウナの立場が逆もあり)〜といったような… ・吉澤 しずく…ユウナの親友。しかも巨乳です。このルートではユウナに依存してきた主人公が、しずくのこと好きという気持ちに気づいていく様子はよかったです。段々と自分の気持ちに気づいていく様子は長くもなくグダグダしている様子もなく、テンポよくそして綺麗に描写されているように感じましたね。またユウナと主人公、しずくの三角関係という重い関係には持っていかずに、主人公を二人のものにするという展開に持っていったもの作品の流れ、暗いイメージを持たせるものではないような作りにしているために見ていて満足しましたね。ただ… |
シナリオ | CG | 音楽 | Hシーン | 私的満足度 | 総合 |
15 | 25 | 15 | 15 | B | 70 |